赤色系の花の咲く草本類



オオケタデ(大毛蓼) タデ科イヌタデ属
 花期:8~11月  高さ:1~2m

熱帯・東南アジア原産で日本には江戸時代に園芸用として渡来した。現在は全国で野生化している。

関節炎、虫刺されなどへの薬効がるという。

 

 


カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科ナデシコ属
 花期:7~10月  高さ:30~80cm

秋の七草の一つであるナデシコは本種を指す。別名ヤマトナデシコ。江戸時代に盛んに品種改良がされ、花の様々な咲き方を競ったという。

 

全草に泌尿器系疾患の薬功があるとされ、瞿麦(クバク),瞿麦子(クバクシ)と呼ばれる。


キツネノカミソリ(狐の剃刀) ヒガンバナ科ヒガンバナ属
 花期:8月  高さ:30~50cm

お盆(8月半ば)前後に開花する。有毒植物。


ゲンノショウコ(験の証拠) フウロソウ科フウロソウ属
 花期:7~10月  高さ:30~70cm

古来より胃腸に効能を有する薬草として有名。別名イシャイラズ、イシャナカセ、タチマチグサ、など。

 

ドクダミ、センブリとともに「日本三大民間薬」


コオニユリ(小鬼百合) ユリ科ユリ属
 花期:7~9月  高さ:70~150cm

鱗茎(ゆりね)は食用され、また百合(ビャクゴウ)と称して生薬とされる。


コマツナギ(駒繋) マメ科コマツナギ属
 花期:7~9月  高さ:40~80cm

草のようであるが、木本(落葉広葉樹)である。羽状の葉は夜間に閉じる。


ジュウニヒトエ(十二単) シソ科キランソウ属
 花期:4~5月  高さ:10~25cm

源氏物語にも出てくるなど、古くから親しまれているが名前の由来には諸説ある。

学名は古くから止血目的に使われていたことに由来する。

薬用としては、「地楡(チユ)」と呼び、下痢止め、止血などに用いたり、火傷の外用薬に用いられる。

 

春先の若葉を食用とする。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) ケシ科キケマン属
 花期:4~5月  高さ:10~20cm

変わったなまえであるが、由来は、ウィキペディアによると、

「三重県伊勢地方において、子供たちが早春の植物のうちスミレを「太郎坊」とよび、本種を「次郎坊」とよんで、子供たちが互いに、互いの植物の花の距をからませた引っ張り合いをして勝負(ゲーム)をすることから、本種を「次郎坊延胡索」と呼んだ。「エンゴサク」はキケマン属のうち、この類の漢名「延胡索」から。

 

 


チダケサシ(乳茸刺) ユキノシタ科チダケサシ属
 花期:7~8月  高さ:40~80cm

チダケ(乳茸)またはチチタケと言うきのこを採ると、この茎に刺して持ち帰ったという。そのように、茎が細くて強い。


ナガボノアカワレモコウ(長穂の赤吾木香) バラ科ワレモコウ属
 花期:8~10月  高さ:80~130cm

ワレモコウとは別種。近縁の変種にナガボノシロワレモコウがある。


ナンバンギセル(南蛮煙管) ハマウツボ科ナンバンギセル属
 花期:7~8月  高さ:15~50cm

地上に出ているのは花柄と花のみ。葉緑素が無く、イネ科のススキなどの根に寄生し、寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育し、寄主の成長を阻害する。

ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属
 花期:初夏~秋  高さ:10~40cm

ネジバナの根は菌根となって菌類と共生している。健全に育っていても、植え替えて土中の共生菌との関係を攪乱すると、いずれ枯死してしまう。


ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科ヒガンバナ属
 花期:9月中旬  高さ:30~60cm

別名マンジュシャゲ、カミソリバナ、シビトバナ、トウロウバナなど。各地方のみで通じた異名が多数ある。

秋の彼岸(9月)の頃にそろって花を咲かせる。

原産地は中国大陸であり、日本においては史前帰化植物。日本で繁殖しているヒガンバナは、染色体が三倍体であるため、一般に種子では子孫を残せない不稔性である。その代わりに、土の中で球根を旺盛に分球して繁殖してきたため、遺伝的には同一で、同じ地域の個体は開花期や花の大きさや色、草丈がほぼ同じように揃う。

 

鱗茎(球根)に強い毒性を有する有毒植物であるが、かつて救荒作物として鱗茎のデンプンを毒抜きして食べていた。


ヒメフウロ(姫風露) フウロソウ科フウロソウ属
 花期:4~6月  高さ:40cm

よく似た花の「ヒメフウロソウ」というのがあるが、これはフウロソウ科オランダフウロ属で別種であり、非常に紛らわしい。

 

ヒメフウロの成分(ヒメフウロエキス)に薬功があり抗アレルギー作用のほか、化粧品としては美白、抗老化、抗炎症の作用がある。


フルーツセージ シソ科アキギリ属
 花期:9~10月  高さ:30~70cm

地中海沿岸が原産地。葉に芳香がありピーチセージとも呼ばれる。薬用セージとは異なり観賞用である。


ベニバナボロギク(紅花襤褸菊) キク科ベニバナボロギク属
 花期:夏~初冬  高さ:30~70cm

アフリカ原産の帰化植物で日本には第二次世界大戦後に九州から侵入。

 

雑草として扱われ、日本では食習慣はないが、柔らかくアクもないため、食料とすることが可能である。


ミズヒキ(水引)

タデ科イヌタデ属
 花期:8~11月  高さ:30~80cm

名前は、紅白に見える花序が祝儀に使われる水引に似ていることに由来する。


ミヤギノハギ(宮城野萩)

マメ科ハギ属
 花期:6~9月  高さ:1~2m

秋の七草のハギは本種であるが、草ではなく落葉広葉樹。園芸用として使われることが多い。


ムラサキケマン

(紫華鬘)

ケシ科キケマン属
 花期:4~6月  高さ:30~50cm

「ケマン」は仏殿につるす仏具の「華鬘」に似ているからという。

全草が有毒である。山菜として食用されるセリ科のシャクによく似ており生育場所も重複するので区別が難しいため、注意が必要である。

 

一方、紫菫(シキン)と称する殺虫、解毒などに効能を有する生薬とされる。


ヤブカンゾウ

(藪萱草)

ツルボラン科ワスレグサ属
 花期:7~8月  高さ:80~100cm

別名ワスレグサ(万葉集歌)。中国原産で有史以前に日本に渡来した。帰化したものは三倍体であるため結実せず地下茎で広がる。

 

若芽、つぼみ、花は食用にされる。金針菜(キンシンサイ)と呼ばれる生薬としても使われ、つぼみは解熱、根と葉は利尿の効果がある。


ワレモコウ

(吾亦紅)

バラ科ワレモコウ属
 花期:7~10月  高さ:60~90cm

源氏物語にも出てくるなど、古くから親しまれているが名前の由来には諸説ある。

学名は古くから止血目的に使われていたことに由来する。

薬用としては、「地楡(チユ)」と呼び、下痢止め、止血などに用いたり、火傷の外用薬に用いられる。

 

春先の若葉を食用とする。